採用広報は「求人広告」ではなく「ブランド発信」
通販会社が人材を採用するとき、多くの場合「人が足りないから募集する」という発想から始まります。もちろん欠員補充は大切ですが、それだけでは「条件が合う人を見つける」という消極的な採用に留まってしまいます。今の時代に必要なのは、求人を通じて自社の姿勢や価値観を社会に伝え、共感した人を惹きつけるブランド発信としての採用広報です。
ブランド発信としての採用には2つの大きなメリットがあります。ひとつは「採用の効率化」です。自社の価値観に共感する人が応募してくるため、マッチング精度が高まり、ミスマッチによる早期離職を防ぎやすくなります。もうひとつは「顧客との接点拡大」です。採用情報は求職者だけでなく、その家族や知人、さらには既存顧客の目にも触れるケースが多いものです。そのときに「この会社はこういう理念で動いているのか」と伝わることで、企業ブランドそのものが磨かれていきます。
具体的には、求人ページを単なる条件の羅列にせず、企業のビジョンや事業の意義を物語るように設計します。たとえば「お客様の生活をこう変えたい」という使命を打ち出したり、社内の取り組みや社員の声を紹介したりすることで、単なる職務説明ではなくブランドストーリーとして人に届きます。
今はSNSやオウンドメディアを通じて、自社の日常や価値観を発信する企業も増えています。これも立派な採用広報の一環であり、長期的な視点での採用力を育てていく取り組みといえます。
採用活動は人を集めるための広告にとどまりません。「自社の未来を一緒につくる仲間を呼びかけるブランド発信の場」だと捉えることで、組織の力を一段引き上げることができます。通販会社が継続的に成長していくためには、商品やサービスだけでなく「働く人を通じて伝わるブランド価値」をどう育てていくかが欠かせません。
弊社もクライアント様のニーズに合わせ、このような課題解決に外部人材としてプロジェクトにアサインされることもあります。ぜひ機会がありましたら弊社と協力しながら、業界全体の課題解決に対して積極的に議論させてください。何卒よろしくお願いいたします。
株式会社 ダイレクト・ラボ
ダイレクトマーケティングプランナー/石井孝典
福岡の通販広告・通販コンサルティング専門の広告代理店/株式会社ダイレクト・ラボ
公式サイト https://www.directlabo.net
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