通販の中でも単品リピート通販といわれるモデルは、ここ数年、通販ビジネスの中でもトレンドでした。顧客に毎月の購入を確約してもらうかわりに、会員だけの限定値引きや送料無料特典、ノベルティの付与といったオファーで顧客を囲い込む定期購入制度と呼ばれるモデルを使い、急成長をとげた企業が多数あります。

ですが、近年は競合商品の増加、定期キャンペーンの陳腐化、さらには消費者の定期購入時のトラブルの報道などによる定期購入に対する不信から、一時の勢いはなくなってきているように思えます。反対に、定期購入だけに囚われるのではなく、複数購入や頒布会のような購入促進で、顧客ＬＴＶを増加させる施策をとる企業が増えてきています。

顧客一人に「回数の約束をしたり」や「あれもこれも」とすすめていくのではなく、ギフト用セットやコラボレーション商品、限定パッケージ仕様など、消費者自らが、面白い、試したいと思われるキャンペーンや組み合わせ、プロダクト開発が今後の通販成長のカギになってくることは間違いありませんし、ＣＲＭ的な目線から見ても長期的には顧客の期待感や満足感を醸成できるはずです。

時代の流れとともに、通販の仕組み、販売手法も細かく変化しています。ぜひ一度自社の販売のあり方をチェックしてみてはいかがでしょうか。何か気づきがあるかもしれません。

2022.04

通販のリピート売上拡大のためのポイント